創発,

教えられ過ぎた研修は忘れる

その「教える」は相手のためか? それとも自分のためか?

以前、社内研修を受けていただいた社員さんからこんな感想をいただいた。

「同様の内容を受講したけどすっかり忘れてしまっていた前回の研修を思い出したら、回りが経験者の方ばかりで何かいろいろ教えてもらっていたように思う。教えられすぎてわかった気になってしまっていたようだ。教え過ぎはいけない。」

これこそ、私が今最も取り組んでいる課題!

ゲーム研修やアイデア出し合い創発ワークなどを進めていると、ベテランが初心者に教えてくれる。教えられるくらいに理解するのも一つの大きな学びであり、一通り体験した人には次は教えられる場を設けるように心がけている。

しかしその「教えている」中身はよく見極めなければならない。

その「教える」は相手のためか? それとも自分のためか?

「遅いとイライラするので研修をスムーズに回したい」「自分の思い通りに初心者を動かしたい」「(ゲーム研修の場合)スムーズに回すことで自分がいい成績を取りたい」実はこんなふうに見えることがとっても多い。それは全部、相手不在の自分のため。

大きな声でガンガン命令するように教えられてもうイヤ!って言う人もいるし、言われる通りにやってたまたまうまくいって「わかった、こんなもんか。」で学びをやめてしまう人もいる。

これが最近一番悲しいこと。教えられる立場になった人が、相手のことを考えたくなるような、相手に考えさせるような場作りをしたいと思っている。

いろいろ試している。途中で計算の答え合わせしあったり、進捗状況を共有するようにしてみたり、教えられる人の経験度合いを見てあせりすぎないように時間を調整したり、カリキュラム外の話し合いや振り返りの時間を設けたり、テーブルでの目標を設定してみたり。

教えない、教えすぎない、考えさせる、一緒に考える。

これは永遠の試行錯誤だろう。でも面白い。「参加者が考え続けて、帰って仕事や生活がよくなること」その目的を忘れずにいれば、考えてもみなかった面白いことがたくさん起こるはずだ。


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