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ゲゼレとマイスターのあいだ

ドレスデン 君主の行列

(2015年7月29日 研修まとめでお話したこと覚書)

国内国外問わず旅行によく行っているので、よくどこが良かったか?と聞かれます。

どこも「思った通りに」良いです。今は情報が発達しているので、多くのことは事前に調べが付きますし、大体は期待通りで、カルチャーショックがあったとしてもそれも想定内、そこから大きく外れることはありません。

しかし「期待より圧倒的に良かった」というところがあります。それはドイツです。

ドイツはミュンヘン、ベルリン、ドレスデンに行きました。ミュンヘンは日本人が想像するドイツの印象。ビールはもちろん美味しい。ノンアルコールビールもほとんど違いがわからない、さすがドイツ! そこからビールが大好きになりました。

ベルリンはベルリンの壁に象徴されるように歴史に重みのある味わい深い街でした。

ドレスデンは戦争で街が消失してしまったところから建て直し、城には黒く煤けた壁が使われていたのが印象的でした。ドレスデンのそばには有名なマイセンがあります。

歴史を大切にし、料理が美味しく、時間に正確。それらは全て思った以上でした。

そして、ドイツにはものづくりのマイスターの制度があります。

マイスターはよく知っていますよね。職人とか親方とか名工とかいう人です。しかしマイスターになるには、その前にゲゼレ、レーリングという過程を通らなければなりません。

マイスター:職人、親方、名工
ゲゼレ:職人
レーリング:見習い

日本で言う「職人」という言葉は、マイスターとゲゼレを両方含んでいるように感じます。

ゲゼレはレーリングで数年修行して実務スキルの試験で合格した職人のこと。そこから数年間修行し、実務でも卓越したスキルを持つスペシャリストでありながら、さらに後進を育てる教育学、お店を経営する経営学や法律を学んで試験に合格した人のことをマイスターと言うそうです。

マイスターになって、初めて店を出す資格を持つことになります。

日本では「職人」としてひとくくりにされがちな「ゲゼレ」と「マイスター」の間に、今日の研修の意味があるように思っています。

皆さんは既にたくさん実務で頑張ってきて、それぞれの持場でそれぞれのスキルを磨いてきています。今日はそれをお店全体で生かす基礎の共通言語を学んだのです。

その共通言語で皆さんのスキルの大切さが伝わり、社内が喜び、お客様が喜ぶようになると、皆さんが個々に磨いてきたスキルが一段と輝きはじめます。そしてまたスキルをアップさせるモチベーションが上がります。

今日得た知識を持って行入(ぎょうにゅう、行動で修行をすること)を重ね、さらに「伝える」「教え合う」ことによってチームを作って行きましょう。その先には、皆さんの大きな笑顔が待っているはずです。

(覚書以上)
ーーーーー

翌日ここに全員参加していたある会社はミーティングを行いました。長い間、皆の考えがバラバラで決まらなかったことがいくつも短時間で決まったということです。そして一人ひとりがお客様への価値を考える芽がでてきたということです。

バラバラだったものに、方向性を持ったスピードと繋がりが出来てきた。

ゲゼレを取りまとめるマイスターは、卓越した技術・知識があるのはもちろんですが、実はそれらを「繋ぐ」ことのプロフェッショナルでもあるように感じます。

部署の境界を越えて、会社の境界を越えて、国の境界を越えて活躍する人が多くなった現代。一人ひとりにマイスターの心が宿ることになれば、これは楽しくなってきそうです。


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