シンプル, 好循環, ,

あるからと言って、使わなくてもいい。

「大きな山は小さく崩す」という金言があります。私がここ数年で、現場改善で最もたくさん使った言葉です。

・仕入れをまとめて買いすぎている
・営業でまとめて仕事を取ってきすぎている
・商品アイテム数を持ちすぎている
・在庫をたくさん持ちすぎている
・途方にくれるような大きな問題がいきなり起こる

こんな時に、「大きな山は小さく崩す」と何度唱えたでしょうか。仕入れを小分けにしたり、大きな問題の中間目標を設定してみたり。

多くの場合、肩の荷がすーっと軽くなって実際に仕事がうまく行ってしまうのです。

もう5年ほど続けさせていただいてるTOC研修(ソフトパワー研究所さん開発のダイスゲーム)では、これをゲームで擬似的に体験してもらいます。

そして最近ではすぐに答えをお伝えせず、参加者の皆さんが自分たちで知恵を集めて困難な状況を脱してもらうようにしています。

ほとんどの場合、ほぼ正解に近い方法を参加者自身が編み出します! これは本当に素晴らしいことです。

こういう様子を見ていると、講師が安易に答えを伝えてしまうのは本当に罪だと思います。言われたことは実にならないけど、自分で考えだしたことは本当にできるようになるからです。

さて「ほぼ正解に近い」という表現をしました。それはまたほとんどの場合、人類共通にあるんではないか?とも思われる「壮大な思い込み」がちょっと邪魔をするのです。

それは。。。

「あるものは、使わないといけない。もったいない。」

この思い込みです。

例えば「大きな山」という問題に対してゲームでどのような改善策を取るかというと。。。

「そもそも大きな山にならないように人材を減らしたり、機械を減らしたりする。」

この方法を考え出すことがほとんどです。

これが不正解ではありません。80%くらいうまくいくのです。根本問題に対処しているわけですからかなり状況は改善します。

しかし実際のリアルの仕事の場面になると、なかなかうまくいかない。だって機械を撤去したり、人員配置を変えたりっていうのは結構苦労を伴います。

結果、ゲームでは改善してもなかなか現場では動き出せない。。。

これは「あるものは、使わないといけない。もったいない。」という思い込みが邪魔をしているのです。

このことに、私はピーターパンという千葉県の大人気パン屋さんが、常に焼きたてのパン(30分以内に焼いているパン)をお客様にお出しして大成功している事例を見て気が付きました。

大成功ってどのくらいかというと「通常のパン屋さんの10倍位売り上げる」くらいです。

ピーターパンは大人気パン屋さんですから、たくさんパンを焼きます。だから窯もフル稼働しているはず。。。

と思って見ると、実は違う! 人気のカレーパンの揚げ釜などを見ると。。。

「釜の半分しか使っていない。。。」

何故なら、全部使うとたくさん一気に揚がっちゃうから冷めてしまって、この店のウリになる「焼き立て」にならないのです。

**************************
*   あるからと言って、使わなくてもいい!   *
**************************

何てシンプルなんでしょう。機械を撤去する必要もなければ、人に辞令を出す必要もありません。余裕は余裕のままで置いておけばいいのです。

仕事がない状態ができ、余裕ができます。
余裕ができると、周りを見渡すことができます。
あの人は忙しいけど私も忙しいから手伝えない、なんてことがなくなってきます。
結果、コミュニケーションが生まれます。

他店は「あるものは、使わないといけない。もったいない。」と思い込んでいるから、こんなに簡単なことが真似出来ないのです。

話が違うかも知れませんが「あなたはそんなに才能があるのに、使わないのはもったいない」という言葉を聞くことがあります。

私は、使う使わないは本人の生き方でいいんじゃないかなぁと思います。

世間的に役に立つと思われる才能を使ったばかりに、自分を疲弊させてしまう。。。なんてこともよくあります。

「使わなかった才能」は、いつでも出せる「引き出し」でいいんじゃないかな。

そんなちょっとゆるみのある人生の方が、楽しそうですね。

 

→ 「大きな山は小さく崩す」が身体に入る 7/29-30東京TOCセミナーはこちらをクリック!


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高く売っている人は、実は安く売っていた。

プライシングセミナー1

「競合が安くしたら、必ず高くする。」
「とにかく最高値で行く。」
「迷ったら高い方を選ぶ。」

もう20年来、一貫してこのような発言を繰り返して来られた京都イージーの岸本栄司さん。

私が独立して講演を始めた時も「シゲちゃん、もっと高くもらわんとあかんで。」って教えていただいた私の値付けの師匠です。

しかし昨日の「魂のプライシングセミナー」でお話頂いた時、改めて大変なことに気づいてしまいました。

「岸本さんは高く売っていたとずーっと思い込んでいたが、実は安く売っていた!」

。。。それはどういうことでしょうか?

プライシングセミナー2

こんな例えをしてみましょう。

1万円札を1万円で売っても売れないし
1000円札を1000円で売っても全然売れないが
5000円札を4000円で売ると。。。? 飛ぶように売れるでしょう(^-^)

現金ならとてもわかりやすいですけど、Tシャツの現場を考えてみるとどうでしょう?

衣料品で百貨店と量販店の売り場を想像して下さい。

百貨店:5000円〜10000円以上
量販店:2000円〜3000円台

百貨店で売っている人が、商品に研究開発を重ねて10000円台の最高値に行く。
量販店で売っている人が、商品に研究開発を重ねて3000円台の最高値に行く。

いい商品を作れ!と言われた時にこれはよくある話ですが、それだと先程の

1万円札を1万円で売っても売れないし
1000円札を1000円で売っても全然売れない

とそんなに変わらないと感じませんか?  利益は改善するかも知れませんが、劇的な販売量の増加、利益の増加はないでしょう。

プライシングセミナー1

でもこれだとどうでしょう?

「百貨店品質の5000円以上レベルのTシャツを、量販店の最高値3000円台に置く。」

え?この品質がこの値段でいいの? これはお買い得! というふうにならないでしょうか。

つまりこれは、

「高度な商品の研究開発 × 絶妙の売り場設定」

で、最高の儲けを生み出しているということですね。

これって、実は百貨店レベルの品質のものを安く売っているってことではないですか! 「高い」のは、売り場では最高値であるっていうことなんですよね。

プライシングセミナー1

「商品価値公式」というものを、スーパーマーケットの経営者に教えていただいたことがあります。

「商品価値=(品質+便益) ÷ 価格」

これに当てはめると

(品質+便益)= 10000円のものを、10000円出して買うのと
(品質+便益)=  1000円のものを、 1000円出して買うのとは

感じる価値は同じ「1」ということですね。

しかし

(品質+便益)=  5000円のものを、 4000円出して買う

これは商品価値は「1.25」となり、とてもいい買い物をしたと思うわけです。

商品の研究開発と言うと、商品の品質を良くすることだけに目が向いてしまいがちですが。。。岸本さんはTシャツの品質はもちろん、売り場を絶妙に設定することで、この商品価値を最大にし続けているとも言えますね。

プライシングを考えていくと、本当に奥深い!

 

→ 岸本さんの魂のプライシング実践講座、次回は6/30

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成長しつづけるものなんて、自然にはないよね。:リカルド・セムラー来日セッションレポート2

リカルド・セムラー氏来日セッション

前の記事はこちら:リカルド・セムラー来日セッションレポート:「奇跡の経営」に向けて、今私ができること

リカルド・セムラー氏にお会いした印象はやはり強烈だったようで、1週間たった今日も他のレポートブログを拝読したり、お会いする方と語り合ったりしています。

先日は主に経営のことを記事に書きました。その後ろ側で、私はずっとセムラー氏がこのような経営をするモチベーションに興味がありました。

モチベーションにはマイナスとプラスがあると言います。

苦しいところから逃げ出したいというマイナスのモチベーション。借金から抜け出したいとか、痛みから逃げたいとか。

何かに役立ちたい、貢献したいというプラスのモチベーション。仕事で役立つとか、ボランティアをするとか。

そしてマイナスのモチベーションの方がはるかに強烈と言います。

でも、セムラー氏を見ていると、そのどちらでもないように見えました。

ただただ、自然の流れに抵抗のない形でやっていく。

禅僧のような、そんな雰囲気にも見えました。

「成長しつづけるものなんて、自然にはないよね。成長し続けるのはガン細胞ぐらいだ。それさえも、最後に人がなくなることで消えていく。」

そうならば、企業は成長し続けなければならないって考えはどこから来たんだろう?と思ってしまいます。

自然はそれだけでうまく行っている。矛盾はない。
これはTOCのゴールドラット博士も言っていたこと。

天地の大道を信ずる。
これは合氣道の藤平光一氏が言っていたこと。

全てはうまくいっている。これでいいのだ。
これは毎年お会いする坐禅断食の野口法蔵先生が仰ること。

セムラー氏も、その人たちととてもよく重なります。

しなければならないことをやるとか、好きなことをやるとか、そんなことも超越している感じがします。

そもそもうまくいっている自然の流れに身を「完全に」任せる。そんなことをセムラー氏は伝えていました。

改めて大きな道を示していただいたことに感謝いたします。


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